離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています〜after storyハネムーン編〜

「まぁ、芽衣は未来へ羽ばたいていくにしても……桜さんだけは、ずっと俺の傍にいますよね……?」


 澄んだ優しい双眸が、私を映してどこか納得したようにそう続ける。
 
 見つめ合うだけで、何度だって私を恋に落としてしまう、愛情深く静かな優しい眼差し。


「――もちろん」
 

 頼まれなくたって、一生、いやその次の来世だって、千秋さんから離れるつもりはない。


「なら、俺が寂しいと感じたときは、この前みたく、ちゃんと慰めてくださいね」


 顔を寄せた千秋さんが耳元で低く囁く。

 ドキッと大きく弾む心臓。

 同時に思い出したのは、やはり斗真君に芽依を独占していた少し前の夜のこと。

『桜、慰めて……』

 ふたりになった寝室。
 そう言われた私は、なぜかパジャマをひん剥かれて、声が枯れるほど愛され抱きしめられた。

 甘い記憶に、ぶるりと全身が震える。
 
「そ、それは……」

 もしや……これは……
 
「……今夜が楽しみです」
 
 艶を滲ませた色っぽい眼差しが、私を誘惑するみたいにじっと見つめる。

 くにゃりと、その場で全身の力が抜けてしまいそうな破壊力。
 
 今夜、私は、どうなってしまうんだろうか……。
 
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