乞い果てて君と ~愛は、つらぬく主義につき。Ⅲ~
あの襲撃で思い知らされた。何度生き返って弾除けになろうが、臼井を狙う元凶を狩って狩り尽くさねぇかぎり、終わらねぇってことが。

引き金を引くだけなら、どんなポンコツでも関係なかった。お前を死なせねぇ為なら、どんな外道にも堕ちる。真や仁さんみてぇに回る頭もない俺が、そうしたかっただけだ。

『来ると思ってたけど、楽しみだな。キミがどこまで宮子お嬢さんの犬になれるのか』

二度目の再会で、高津さんは肩をすくめシニカルに口角を上げた。

毎日のようにスマホに届いた凛の動画と、ついでのひと言が俺をニンゲンでいさせた。帰る理由を棄てさせなかった。

夜と昼を繰り返すだけの部屋で、櫻秀会のトップが派閥争いで割れる話を聞いた時、高津さんにお払い箱にされた。

『潮時だ、榊俊哉』

腰まで浸かってた血生臭い泥沼からどうにか這い上がり、一ツ橋組へ戻った。

生きてるのを確かめるみてぇに胸元に顔を埋めたお前を、抱き壊したくなった衝動を殺しながら、テメェで腹をくくった。・・・俺の居場所はここじゃねぇのを。
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