ライバル企業の御曹司が夫に立候補してきます~全力拒否するはずが、一途な溺愛に陥落しました~

 左木くんの休暇は昨日までの平日四日間だった。金曜日の今日と土日を組み合わせてもっと長く休んでもいいと言ったのに、仕事が気になるから今日は出てくると言ってきかなかった。

 それだけならまだしも、休み中にも仕事をしていたなんて。

「結局俺も苑香さんと一緒でワーカホリックなんですよ。睡眠はちゃんととってましたので、あまり目くじら立てないでください」

 左木くんが眼鏡の奥の目を細めて苦笑する。

 まぁ、これくらいなら仕方がないか。私も、休みの日には絶対に仕事のことを考えるな!なんて言われたら、ちょっとつらいし。

「そっか。無理してないならいいの。ハーバリウムとかリース作りはSNS映えするし、企画部の方に相談してみようか」

 新しい企画を立ち上げる時、立案からすべて企画部が行うパターンもあるし、私たちの方から提案したものを企画部で精査してもらい、採用してもらうパターンもある。

 小さな会社だからこその風通しのよさが、私たちの持ち味なのだ。

「今いるスタッフに余裕はないから、外部から講師を招くことになるよね。私、ちょっと予算を見積もってみる」
「よろしく、カンナ」

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