パーカー女子は、フードを彼に引っ張られて

第五話『ついに告白』

私は賢人にパーカーのフードを引っ張られたことが忘れられません。

賢人ってやっぱり私のこと…好きだよね…

賢人が私のパーカーのフードを引っ張るのが何よりも嬉しく思えてきたんです。

私は賢人に告白しようと決めました。


とある日曜日。賢人を誘って街でデートを楽しんだ後、私を前に助けてくれたあの公園で…

「賢人…私、賢人のこと好きなの…」

「え?…、ホントに⁉︎」

賢人は驚いていました。

「私をこの公園で助けてくれたでしょ…本当に嬉しかったの…」

私は今日のデート服である、リブインコンフォートの白いボアパーカーのフードを触って言いました。

「私…賢人にならフード引っ張られるの…好きだよ…」

「そっか…実は今まで言えなかったけど、俺も彩が好きなんだ。好きで好きで堪らなくなって、それで彩のパーカーのフードを引っ張りたくなる…」

私の想いが賢人に届きました。

「これからも私のパーカー、ずっと好きでいてくれる?」

「もちろん、ずっと、好きだよ」

こうして私たちはちょっと変な関係のカップルになったのでした。

パーカー女子の私としては、こんなに幸せなことはありません。





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