唯都くんは『運命の番』を溺愛したい
その車の運転席の窓が下りていく。
そこから幼い顔がひょこり。
「唯くんより僕の方がすごいでしょ。すごいって認めて。ドリフト決めたの、僕だよ僕」
ハンドルを握る男の子が、小鳥のような可愛い声を張り上げて。
外にいる二人の仲間が、彼に反応。
「車、倒れそうだったじゃねーか。体、グワッてなってブワッてなって。舌噛むかと思ったわ、マジで」
「免許取りたてでこのドライビングテクは、大したものですよ。帰ったらパンケーキを焼いてあげますね」
「アイスも乗せてよ。バニラとチョコだよ。あっ、いちごも」
「フフフ、ヒトリは欲張りさんですね。さすがうちの可愛い担当。いつも癒しをどうも」
「はぁ、そうやってヒトリばっか甘やかしてんじゃねぞ」
耳なじみのワチャワチャボイスが届き、私の瞳はワンボックスカーにくぎ付け状態。
あの3人って……