唯都くんは『運命の番』を溺愛したい
「なぜこの場所がわかった? 送った地図はチャペルの場所だったはずだ。俺はここに車を止める予定なんてなかった。たまたまだ。計画が狂って、チャペルからなるべく遠くへって車を走らせたこの場所をなぜ特定できた?」
フッと笑いがもれた唯都様にかわり、得意げに口角を上げたのは尊厳くんで
「アイドルとしてスポットライトを浴びるより、ITのスペシャリストとして活動した方が、私は富を得られるかもしれませんね」
まるでのどかなティータイム。
紅茶の香りを楽しんでいる時のよう。
ゆったりと微笑みながら、おっとりとメガネを指で上げている。
この発言に対し車の上の猛者は、もの申したいらしい。
「手柄の独り占めは許さん! 俺の親の警備会社は極悪犯罪を防ぐプロ集団だ。そっからの情報があったからであってだな……」
と、手をぶん回しながらの鼻息荒め。