唯都くんは『運命の番』を溺愛したい


 「もちろん感謝していますよ。我流にではありません。今も身を隠して犯人に銃口を向けている、腕利きのスナイパーさんたち4人にですが」


 「んだと、コラ! 俺をないがしろにするな!」


 「ですから、我流父の会社の人たちはすごいなと、心からの敬意を払っているじゃありませんか」


 「尊厳、テメー!」

 
 

 

 『わめく猛獣』vs『おっとり敬語執事』

 幼なじみ二人の対決は終わらない。


 
 そのあいだ男はというと

 狙われている? 俺が? スナイパーに?

 ブルブルと体を縮こませ、目だけであたりを見回している。



 というのも、男の喉もとには鋭い剣先。

 月明りで光り輝いていて、派手に動けば血が噴き出る可能性大。



 
 唯都様の表情は、変わらず冷徹だ。

 恨みで支配された顔を見る限り、今にも男を斬り殺しそう。


 

 止めなきゃ!


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