今夜キミの温もりと。
泣きじゃくっている私に君は、ポンと
頭に手を置いた。




「うっ…、う…っ。翔…っ!学校、ないの…っ?」



「アホか。とっくに夏休みだわ」



「そっか…っ、っ…!ううっ…」



「ばーか、顔、ぐちゃぐちゃになるまで泣いてんじゃねーかよ」



そう言って、翔は私をおぶった。


本当は、すごく恥ずかしいし重いって思われたら嫌だったけれど…、


今はそんなことを考えてる余裕もなかったから、
素直に翔の背中に体重をのせた。


…ねぇ、なんでそんなに優しいのかな。


さっきの辛さはまだあるけれど、

それよりも今は翔が来てくれたことの

嬉しさの方が多い。



「う……っ!ハア…っ!泣いて、ないし…っ!」



「はぁ?こんな時まで強がってんな。

無理して、笑顔を作るなよ。俺の前ぐ

らい、泣き顔見せてもいいだろ」 



……っ…。



「話、聞いて、くれる…?」



そう自分で言いながらも少し翔に全てを話すかをためらっている自分がいた。


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