今夜キミの温もりと。
でも、それも一瞬の話ですぐに元の優しい顔に戻った。




「はあ…。…仕方ねぇな」



「そう言ってくれると思った…」




ため息をついて、嫌そうな顔をするくせに『仕方ねぇな』って言ってくれる。



…その意地悪な優しさがすごく嬉しいよ…。



「とりあえず、落ち着け。ここは、冷える。俺のパーカー着てろ」


「ありがと、う……っ」


「喋んなくていーから、黙って泣いてろ。俺の背中、今日だけ貸してやる」


「……ありが……と」


「……今日だけだから、な」


「……えへへ、…ケチだなぁ…」


「うるせぇ」


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