玉響の花雫    壱
今年の面接時は、企業説明会や
出張が重なって、人事として地方に
行く事が多かったから携われなかった


仕事を片付ける前に、デスクに置かれた
履歴書を手に取り1人ひとり目を通して
行くと、最後の一枚に目を奪われた


‥‥‥‥ただの偶然か?


井崎‥‥霞‥‥


フッ‥‥この狭い世の中で、こんな
偶然があると、流石に意識せずには
居られない‥‥


『あら?筒井君がそんな顔するなんて
 珍しいわね?』


『すみません‥自分が入社した
 時のことを思い出してました。』


どんな顔してたのか分からないが、
オフの緩みでも出ていたのか?


終業後、時間的にも喫茶店に着くのが
ギリギリかと思ったが、何故か彼女の
顔が見たくて急ぐと、土砂降りの雨に
見舞われ走って店まで向かった。


「いらっしゃいませ。」


‥‥‥ああ‥やっぱりもうごまかせない


俺はこの子が‥‥きっと特別な
人になる‥‥‥‥そう思えた。


せっかく想いを伝えてくれたのに、
逃げてしまった彼女だけど、4月に
入社してきたらもうきっと離せない‥


久しぶりに誰かに惹かれたこの思いを
信じてみたいと思えた。
次は俺が伝えていかないとな‥‥


side story END
< 146 / 146 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:136

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

玉響の一花    三

総文字数/152,677

恋愛(オフィスラブ)144ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
同じ人に何度も恋をするなんて 思ってもみなかった‥‥ 恋をするたび、 わたしの知らないあなたを どんどん知ることができた 綺麗でいたいと思えた 恐れずに前を向いたから乗り越えられた 涙を流した分だけ優しくなれた あなたがいたから強くなれた 社会人3年目 総務課受付 井崎 霞 ✖️ 人事課主任  筒井 滉一 2人の物語がまたここから始まる 9月1日 スタート ※ 玉響の花雫 第一部 玉響の花霞 第二部の続編となっております。
いつの日か巡り会える  その日まで

総文字数/120,476

恋愛(オフィスラブ)146ページ

ベリーズカフェラブストーリー大賞エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
思い続けていれば いつの日か必ず巡り会える たとえ君に何があろうとも ずっと待っていられるんだ‥‥ 「私‥‥本が大好きなんです‥‥」 今も忘れないよ。 君と初めて会ったあの日を。 会いたい‥‥ 一目でいいからもう一度‥‥
玉響の花霞    弍

総文字数/156,598

恋愛(オフィスラブ)145ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
あなたと再会して もう一度恋をした この恋を知ったから綺麗になれた 離れることで寂しさを知った あなたの存在が私を動かした 社会人2年目 総務課受付 井崎 霞 (いさき かすみ) ✖️ フランス支社 兼任 日本国内本社 人事課 筒井 滉一 (つつい こういち) 2人の物語がまた始まる‥‥ ※玉響の花雫 続編になります

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop