俺様レーサーは冷然たる彼女に愛を乞う
瑛弦は度重なるグレッグのアタックを何とか交わし、残り3周を切ったところで前を走るライアンをDRS(リアウィングを使った追い抜き装置)を使ってオーバーテイクした。
早々にタイヤ交換したため、タイヤがほぼ限界に近い。
あとはテクニックで如何にタイヤに負荷をかけずに走行できるかが鍵となる。
「How many Laps in this race?」(あと何周?)
「2 more laps. 」(あと2周だ)
「Copy that.」(了解)
瑛弦はフッと短い息を吐き、ステアリングを握り直した。
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「Yeah, congrats everyone. tha's just amazing!」(イェーイ!みんなおめでとう!マジで素晴らしいよ!)
「Next year we will win!」(来年は優勝するぞ!)
『Blitz』はコンストラクター2位。
ポールはドライバーズ2位、瑛弦は3位で幕を閉じた。
グレッグはスチュワード(審査員)の判定により失格のペナルティが課せられ、シーズン4位の結果に終わった。
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「シーズンお疲れ様でした!おめでとうございます!」
レース後の表彰式を終え、羽禾は『Blitz』の2人にインタビューする。
大興奮の『Blitz』メンバーに囲まれている中、羽禾は走馬灯のようにこの1年を思い出していた。
ドライバー2人と加賀谷監督のコメントを貰い、他のチームのインタビューに行こうとした羽禾の腕を瑛弦は掴んだ。
『なるべく早くに帰るから、部屋で待ってて』
ピンマイクを手で覆い、音を拾わないようにした瑛弦は、羽禾にそっと耳打ちした。