俺様レーサーは冷然たる彼女に愛を乞う


「Yeaaaahhhhhh!!!!」(おいっ、何しやがった!)
「What happend?Eito are you OK?」(何があった?大丈夫か?)

 50周を迎えようとしていた瑛弦が突如発狂した。
 
 タイムペナルティが課せられ、大幅に順位を落としたグレッグは、もはや連覇を成し遂げたチャンピオンの風格は無く……1位を独走している瑛弦に苛ついていたようだ。

「He hit me from behind.He's so stupid…」(後ろから当てやがった。あいつはマジで馬鹿なんじゃねーの?)
「Copy, this clear.……We have reported,head down.」(了解、これは明らかだな。チクったから、落ち着け)

 タイム的に1位が確実だとしても、ゴールするまで何が起こるか分からない。
それこそクラッシュでもして、リタイアしたらポールポジションを得た意味がなくなってしまう。

「Machine OK?」(マシンはいけるか?)
「……It's probably OK.」(何とかなりそう)
「Is he OK?Let me know it he’s OK?」(瑛弦は大丈夫?無事かどうか教えて/ポール)
「Eito, no problem.」(走行可能だ)

 無線が混線していて、瑛弦がクラッシュしたのかと思ったポール。
 タイム的にも上位で完走さえすれば1位を獲得できるため、ポールもチームメイトとして気が気でない。

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