身代わりから始まる恋 〜白い悪魔の正体は甘くて優しい白馬の王子!?〜
「おつきあいは継続でいいかな?」
香蓮はどきっとして目を伏せた。
「ダメかな。幻滅されても仕方ないよね。仕事を放ってまで来ることはできない、なんて言ったから」
「そんなことない! むしろもっと好きになった!」
言ってから、両手で口を押える。
澄玲は香蓮の剣幕に驚いたあと、顔中に笑みを浮かべた。
「ありがとう。すごくうれしい」
香蓮はもじもじして、夜景に目をやった。
が、心がすっかり浮ついて、夜景より澄玲が気になって仕方がない。
香蓮の隣に立ち、澄玲は夜景を眺める。
「あれから考えたんだけどさ」
澄玲は言葉を切った。香蓮は黙って続きを待つが、なかなか話し始めない。
山の涼しい夜気が二人を包み、そよりと風が通り過ぎた。
「どんなことを考えたの?」
待ちきれず、香蓮は聞いた。
澄玲は夜景をにらみつけてから、香蓮に向き直る。
険しい顔に、香蓮は思わず一歩を引いてしまった。
急に怒っているようで、戸惑った。
どれだけ厳しいことを言われるのか。別れのメッセージのことだろうか。だが、彼は香蓮が送ったものではないと見破っていたし、前回は怒った様子もなかった。
不安にどきどきする彼女を見据え、澄玲は言う。
「香蓮。結婚してほしい」
聞こえた言葉に、香蓮は目をしばたいた。想像の範囲を超えていて、思考が追いつかない。
「一緒に住んでいれば、あんなすれ違いは発生しなかったはずだ。それに、結婚したら近くでもっと守れると思う。俺は……本心では、やっぱり一番に君を守りたい」
香蓮は背の高い彼を見上げた。
香蓮はどきっとして目を伏せた。
「ダメかな。幻滅されても仕方ないよね。仕事を放ってまで来ることはできない、なんて言ったから」
「そんなことない! むしろもっと好きになった!」
言ってから、両手で口を押える。
澄玲は香蓮の剣幕に驚いたあと、顔中に笑みを浮かべた。
「ありがとう。すごくうれしい」
香蓮はもじもじして、夜景に目をやった。
が、心がすっかり浮ついて、夜景より澄玲が気になって仕方がない。
香蓮の隣に立ち、澄玲は夜景を眺める。
「あれから考えたんだけどさ」
澄玲は言葉を切った。香蓮は黙って続きを待つが、なかなか話し始めない。
山の涼しい夜気が二人を包み、そよりと風が通り過ぎた。
「どんなことを考えたの?」
待ちきれず、香蓮は聞いた。
澄玲は夜景をにらみつけてから、香蓮に向き直る。
険しい顔に、香蓮は思わず一歩を引いてしまった。
急に怒っているようで、戸惑った。
どれだけ厳しいことを言われるのか。別れのメッセージのことだろうか。だが、彼は香蓮が送ったものではないと見破っていたし、前回は怒った様子もなかった。
不安にどきどきする彼女を見据え、澄玲は言う。
「香蓮。結婚してほしい」
聞こえた言葉に、香蓮は目をしばたいた。想像の範囲を超えていて、思考が追いつかない。
「一緒に住んでいれば、あんなすれ違いは発生しなかったはずだ。それに、結婚したら近くでもっと守れると思う。俺は……本心では、やっぱり一番に君を守りたい」
香蓮は背の高い彼を見上げた。