近付きたいよ、もっと、、、。
「それでは、俺は車の中で待機していますので、楽しんで来てください!」
「ありがとうございます、いってきます」
「何かあったらすぐ連絡しろよな?」
「はい、分かってます。行ってらっしゃい!」

 食事を終えた三人は店の前で別れると、三葉は地下駐車場へ、朔太郎と咲結は上の階から見て回る為にエスカレーターへと向かって行った。

「さっくん、どこから見ようか?」

 三階まで上がってきた二人は手を繋いで歩きつつ、咲結が朔太郎に「どこから見ようか」と問い掛けるも、

「んー? 咲結が見たいとこからでいいよ」

 朔太郎は咲結に楽しんで貰おうとショッピングモールへ連れてきた事もあって、咲結が見たいところで良いと答える。

 それを聞いた咲結は少し悩む素振りをした後で、

「うーん、そうだなぁ、あ! それじゃあさ、私、前から欲しかった物があるんだけど……それを見に行くのでもいいかな?」

 何やら欲しい物があるのでそれを見に行きたいと告げた。

「おう、いいぜ」
「ふふ、嬉しい! それじゃあね……あっ! あのお店にしよう!」

 朔太郎が快諾してくれた事で嬉しくなった咲結は笑顔を向けながら辺りを見回し、指差したのはファンシーグッズが売っている雑貨店。

 朔太郎は真彩との買い物に付き添う事が多々あり、そういったショップも何度か訪れているので周りが女性ばかりでも抵抗なく入って行く。

「それで? 何が欲しいんだよ?」

 店内に入った咲結がぬいぐるみやキーホルダーが並んでいる棚の前で足を止めたところで朔太郎がそう尋ねると、咲結は少し頬を赤く染めて俯き加減で、

「あ、あのね……さっくんが嫌じゃなかったら……その……お、お揃いの物を、買いたいなって、思って!」

 欲しい物が何かを口にした。
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