剛腕SATな旦那様は身ごもり妻を猛愛で甘やかす~利害一致婚のはずですが~
ジュエリーショップの後は予定通り役所に向かう。
日曜日のこの日は役所が休みなので、時間外窓口に婚姻届を提出した。
窓口の職員の話によれば、問題なければ週明けには正式に受理されるらしい。
(ああこれで。本当に太陽さんの妻になったんだ)
妻と呼ばれる立場になったと思うと、感慨深いものがある。
ひとりでしみじみ噛み締めていたら、鳴海から手をぎゅっと握られる。
「改めまして、今日からよろしくね」
「こちらこそ」
ふたりは改めて挨拶を交わし、互いに微笑みあった。
婚姻届を提出し建物の外に出たら、もう夕方だった。
日中の暑さがなりを潜め、風が涼しく感じられる。
「そろそろ食事に行こうか?」
「はい」
鳴海が予約してくれたのは、街から少し離れた高台にある素敵なレストランだった。
林の中にひっそりと佇む隠れ家のような歴史を感じる洋館は、オーナー自らレストランに改装したらしい。
ふたりは白いクロスが敷かれた窓際のテーブル席に案内された。