[慶智の王子・伊集院涼介の物語]冷酷弁護士と契約結婚
翌日、その日は朝から忙しい。


出かける前に鈴音の新しい家具と、コーヒーメーカー以外何もないキッチン用品をネットでオーダーし、なんと午後には配達設置されるらしい。


その間アパートへ涼介と貴重品を取りに行き、その後サクラスクエアにあるブランド店へ向かった。




この店は涼介がよく利用し、鈴音が着ているワンピースもここのブランドだ。


40代の店長らしき人に個室へ通される。座り心地の良い革張りの椅子に座ると、タイミングよく従業員がコーヒーと一口サイズのチョコレートを運んできた。


「伊集院様、今日はどのような品をご所望でしょうか?」

「彼女に必要な物全て揃えたい。ここには化粧品もあるのか?」

「はい、基礎化粧品からお揃え出来ます」


鈴音は個室の中にある試着室へ案内され、女性従業員に渡されるものを次から次へと試着した。


終わるともうすでに会計は済んでいたらしく、次の店であるStephanie & Coへ。
< 12 / 35 >

この作品をシェア

pagetop