再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
「気絶しそ」

「ははは、それは大変だ」

丈慈は私の顎に手をかけるとキスを落とした。
次第に深くなるキス。
ドキドキと忙しなく動く鼓動。
何度だって毎回ドキドキする。

泣きながらキスを浴びてきっとしょっぱいに違いない。
薄っすらと目を開けて丈慈を見ればバチっと目が合った。

見てたらしい。
見つめ合いながらもキスは止まらない。

丈慈のキスから私への想いが伝わってくる。
私も必死にそれに応える。

愛してると何度も心で唱えながら。

最初で最後の最愛の人。

あの時パリで声をかけたのが私で良かった。

あの時私の初めてを捧げようと頼んだのが丈慈で良かった。

違うか。
丈慈だったから、私は頼んだんだ。
そしてそんな私を丈慈は受け入れてくれて…
< 285 / 286 >

この作品をシェア

pagetop