恋愛日和 いつの日か巡り会うその日まで
空白
「行ってきます。」

『気をつけて行っておいで。』

出掛ける私の頭を綺麗な指が撫で、
啄むような口付けを落とされた後
隼人君のお家を出た。


倒れないかと考えるとスゴく心配だけどまた2日経てばすぐ会える。


大学で夕方お兄ちゃんとお母さんと
待ち合わせの為、久しぶりに大学を
訪れていた。


夏休みだから午後なんて殆ど人もいない


弥生ちゃんから会いたいと連絡が来ていて図書室でこの間のレポートの続きを
する為にそこに向かうと、暑さで
額に滲んでいた汗を拭った。


『日和ちゃん!』

「弥生ちゃん、ごめんね?
 こんなとこでしか出来なくて。
 瀬木さんは家で編集の方達と
 仕事の打ち合わせがあるから、
 我儘言えなくって。」


バックパックを置いた私は、弥生ちゃんと向かい合わせで机に座り、レポートの
続きを開始した。


『‥‥‥そっか‥‥ううん、いいの。
 私はただね‥‥日和ちゃんと
 ゆっくり話したかったから。』


2時間近く真面目に勉強し、お兄ちゃんのところに行く途中まで一緒に行こうと
いうことになり色んな話をした


今流行ってる服とか、近くに出来た
美味しいジェラートのお店の話を
弥生ちゃんとバイト以外で
ゆっくり話せるのが嬉しかった



『ねえ‥‥日和ちゃんってさ‥
 瀬木さんと付き合ってるの?』


えっ?
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