恋愛日和 いつの日か巡り会うその日まで
私の方に瀬木さんの視線が向けられると、突然私の頭を優しく撫でてきた。
私はどうしていいか分からず
膝におでこをくっつけると、この時間が
幸せ過ぎて思わず泣きそうになった。
どうして私は他の人じゃなく、この人
じゃなきゃ駄目なんだろう‥
他の人を好きになれたらどんなに
楽だろうって思うのに、この人にしか
特別な気持ちが動かない‥‥。
「瀬木さん……」
『ん?』
「…あの‥…私‥‥」
ブーブーブーブー
その時、ポケットに入れていたスマホが振動して慌てて取り出す。
どうしよう……電話だった‥‥。
『出ていいよ?』
「えっ?あ、ありがとうございます。
‥‥……もしもし?」
"もしもし、立花?安藤だけど"
しまった!!
安藤君に電話しようなんて言っていて、
旅行のことで頭がいっぱいですっかり忘れてた!!
"立花、聞いてる?"
「あ、ご、ごめん安藤君!!
また後で電話していい?」
"ごめん、今大丈夫か聞くの忘れてた。
あとでメールするよ"
「うん、また後でね、ばいばい。」
出掛けようって言ってくれてたのに、
夏休みに入ってしまって申し訳ない。
『‥‥安藤君って‥誰?』
えっ?
スマホを閉じた私は、横に座ったままの瀬木さんの方を勢いよく向き固まった。
「ッ!!」
鼻が触れてしまうほどの距離に瀬木さんの顔綺麗な顔があり、私は思わず手からスマホを落としてしまう。
『立花‥‥』
少しずつ近付く顔に心臓が壊れそうで、気付いたら両手で瀬木さんの肩を押していた。
「と、友達です!同じ文芸専攻の‥」
瀬木さんの肩に置いた手が意思とは関係
なく小刻みに震えてしまう‥‥。
「すいませんッ‥‥…やっぱり部屋
から出てます。」
『ここにいて。』
「で、でも‥」
『フッ‥‥ごめん。意地悪したな‥‥。
仕事に戻るよ。夕食まで読んでて
いいから。ね?』
顔も体も熱い‥‥。そんな私の頭に
やっぱりいつものように優しく触れる
なんて、瀬木さんはズルい‥‥。
でも、ここにいたいと思う私は
もっとズルいのかもしれない‥‥。
立ち上がった瀬木さんの肩から
両腕が落ちると私は俯いたままいた。
『立花‥‥‥明日からアシスタントが
始まるからよろしく。いいね?』
「…ッ…はい。」
私はどうしていいか分からず
膝におでこをくっつけると、この時間が
幸せ過ぎて思わず泣きそうになった。
どうして私は他の人じゃなく、この人
じゃなきゃ駄目なんだろう‥
他の人を好きになれたらどんなに
楽だろうって思うのに、この人にしか
特別な気持ちが動かない‥‥。
「瀬木さん……」
『ん?』
「…あの‥…私‥‥」
ブーブーブーブー
その時、ポケットに入れていたスマホが振動して慌てて取り出す。
どうしよう……電話だった‥‥。
『出ていいよ?』
「えっ?あ、ありがとうございます。
‥‥……もしもし?」
"もしもし、立花?安藤だけど"
しまった!!
安藤君に電話しようなんて言っていて、
旅行のことで頭がいっぱいですっかり忘れてた!!
"立花、聞いてる?"
「あ、ご、ごめん安藤君!!
また後で電話していい?」
"ごめん、今大丈夫か聞くの忘れてた。
あとでメールするよ"
「うん、また後でね、ばいばい。」
出掛けようって言ってくれてたのに、
夏休みに入ってしまって申し訳ない。
『‥‥安藤君って‥誰?』
えっ?
スマホを閉じた私は、横に座ったままの瀬木さんの方を勢いよく向き固まった。
「ッ!!」
鼻が触れてしまうほどの距離に瀬木さんの顔綺麗な顔があり、私は思わず手からスマホを落としてしまう。
『立花‥‥』
少しずつ近付く顔に心臓が壊れそうで、気付いたら両手で瀬木さんの肩を押していた。
「と、友達です!同じ文芸専攻の‥」
瀬木さんの肩に置いた手が意思とは関係
なく小刻みに震えてしまう‥‥。
「すいませんッ‥‥…やっぱり部屋
から出てます。」
『ここにいて。』
「で、でも‥」
『フッ‥‥ごめん。意地悪したな‥‥。
仕事に戻るよ。夕食まで読んでて
いいから。ね?』
顔も体も熱い‥‥。そんな私の頭に
やっぱりいつものように優しく触れる
なんて、瀬木さんはズルい‥‥。
でも、ここにいたいと思う私は
もっとズルいのかもしれない‥‥。
立ち上がった瀬木さんの肩から
両腕が落ちると私は俯いたままいた。
『立花‥‥‥明日からアシスタントが
始まるからよろしく。いいね?』
「…ッ…はい。」