恋愛日和 いつの日か巡り会うその日まで

「明日からの週末留守にしてもいい？」

『いいけど‥何処に行くの？』


「うん……お兄ちゃん家。北海道から
　お母さんも来るから行きたくて。」



お母さんは私がアパートを解約したのを
どうやら知らなかったみたいで、
心配してるらから会いたいらしい


その日はお母さんと一緒に、近くの
ホテルに泊まるから夕観光など沢山
して、食事を奢ってあげれたらと
思っている。


『久しぶりなんだろ？ここのことは
　いいからゆっくり会っておいで。』

「うん‥2日間いませんけど
　家のこと出来なくてごめんなさい。」


隼人君に引き寄せられ隣に座らせれると
肩をそっと抱き寄せられた。


「隼人君？」


『ん？‥‥よく考えたら一緒にいて今回
　初めて離れるなって思って‥‥。
　…もう会えなくなる訳じゃないのに
　やっぱり日和が居ないと寂しいよ。』


隼人君‥‥。



数ヶ月前からここでお世話になって
ここに帰って来ない日はなかった。
当たり前の今の生活に慣れてしまって、
本当はこれが普通じゃないのに、
居心地の良ささえ感じている。


「隼人君‥ちゃんと寝てね？」

『ん‥‥』

「珈琲の飲み過ぎも駄目だよ？」

『ん‥‥気を付ける。』

「暑くても服着て寝て……んっ」


まだまだ沢山言いたい事があるのに、
私の唇を軽く啄むキスを落とされた。


『………日和？』

「ん？」





『‥‥‥抱かせて。』


ﾄﾞｸﾝ



みんなが来たあの日から深いキスを落とされるたびにその先に進むと思えた時も何度かあった。


隼人くんの舌の合図にも今だに緊張する
けど、前よりもっと長く触れられたいと
思えるほどにもなっていた。


ずっと‥ずっと私の気持ちを優先して
待っててくれてるって知ってるし、
きっとここで断っても隼人君はまた
待ってくれると思う‥‥。

「‥‥‥‥うん。」


恥ずかしいし不安だけど、大好きな人とそうなりたいと心がそう思えた。


私を大事にしてくれるから答えたい‥。
そう思うのはこの人だけだから‥‥。