恋愛日和 いつの日か巡り会うその日まで

「‥‥あの‥‥私初めてだから‥その」

『ん‥‥知ってる。だから優しく
 抱かせて?』


電気も付けず薄暗い部屋は、
窓から差し込む陽の光はあるものの、
隼人君の顔がハッキリと見える。



『日和‥』
 

何度も降り注ぐ甘いキスも優しいものから次第に激しくなり、自分の口から漏れる吐息もどんどん余裕がなくなっていく


『‥‥声‥可愛い‥』

「んっ‥‥‥あ‥‥‥ッ!」


手際よくワンピースが脱がされると、
素肌を滑る手包胸の頂に触れ、更に
自分から甘い声が漏れる。


不安が伝わればまた優しく唇を塞がれ、
その度にその甘さに力が抜けていく


どうしよう‥‥‥。感じたことのない気持ちよさが溢れて声を抑えられない‥。


『日和‥‥』

「はぁ‥ッ‥‥‥ああっ‥‥んっ」


敏感な部分をゆっくりと舌と指がほぐしてゆき、何度も大丈夫か聞いてくれ、
私の手をずっと握ってくれていた。


経験したことのない感情や、誰にも触られたことのない場所への侵入。止まることのない律動やお互いの昂る声。


好きな人とならそうなりたいって思えることを初めて知れた‥‥。

怖くてしがみつく私を抱き締め、
肌と肌が触れ合えば安心した時、体が繋がるのと気持ちが繋がるのは同じくらい
心地よくて安心するって思えた。
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