面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
 両親の親戚とはかなり昔から疎遠になっており、頼れる人がいなかった。怪我をしてしまった今、不安であるが何とかやっていくしかない。

「これは俺の責任だ。俺が期待しすぎて無理をさせてしまったせいでこんなことになってしまったのだ。だから池川の面倒は俺が見る」

「……え?」

「……は?」

 予想外のことで変な声を出してしまった私に続いて、小坂さんも変な声を出していた。

「しばらくの間、俺の家に住むといい。空いている部屋もあるし、困ったことがあればすぐに手を貸すことができる」

「しかし……」

 あまりにも恐れ多いので断ろうとすると、威圧的な視線を向けられた。

 おそらく真剣なだけであって、怒っているわけでも圧力をかけたいわけでもないのだろう。

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