面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
 一緒に過ごすうちにだんだんと社長の性格というのがわかるようになってきた。

「助けてくれる恋人でもいるのか?」

「まさか! 私は誰とも付き合ったことがありません」

 こんなところでぶっちゃけてしまうなんて予想外だった。

 そうじゃなくて、社長が提案してくれたことを受け入れるかどうか真剣に考えなければならない。

 そもそも、男女が一つ屋根の下なんて……大丈夫?

「勘違いするな。大事な社員を守りたいだけだ。人助けだ」

 顔をじっと見つめるとものすごく怖い。威圧的だ。でも自分の責任だと思って心配してくれている。

 熊崎社長がどんな人なのかもっと知りたい。
 
 そして、怪我をし心細い。

 熊崎社長が面倒を見てくれるというのなら、お言葉に甘えてみたいと、思ってしまったのだ。

「……お願いします」

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