面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
「任せてくれ」

「は? はい? なぜこんな展開になってしまうのでしょうか」

 小阪さんは頭の上にクエスチョンマークを浮かべているようだったが、そのまま私は社長の車に乗せてもらい、私の家に寄ってくれ、着替えや必需品をキャリーケースに詰めて彼のマンションへ直行したのである。



 熊崎社長は都内にあるタワーマンションの最上階に住んでいた。あまりにも高いので見上げた私は首が痛くなった。

 ひっくり返りそうになる私の背中に手を当ててくれる。

「転んだら今度は頭を怪我をしてしまうかもしれないぞ」

「そうですね。気をつけなければ」

 私がにっこり笑うと熊崎社長は咳払いをして頬をりんごのように赤く染めた。

 フロントにはコンシェルジュが待機しており、駅直結。

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