面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
 夢のような場所に住んでいて熊崎社長に尊敬の念を抱いて見ていた。

 最上階までエレベーターはものすごく早くて、あっという間に到着した。

 カードキーをかざすとピカピカに磨かれている玄関が目に飛び込んできた。中に入っていいのか躊躇しているとまた優しく背中に手を添えてくれる。

「どうぞ」

「ありがとうございます」

 先ほどから思っていたが熊崎社長はレディファーストだ。車に乗る時もドアを率先して開けてくれ、マンションのドアやエレベーターなど、先に私を入れてくれた。

 こんなに素敵な人なのになぜ結婚できないのだろう。

 顔をじっと見ると整えすぎていてムッとしているように見える。

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