不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
翌朝、目覚めた私はぼんやり見慣れない部屋を見回し、ここは黒瀬さんの部屋だと思い出す。
本人はいなくて、私はひとりベッドに寝ていた。
窓から明るい日差しが差し込み、日が高くなっているのがわかる。
時計に目を遣ると、十時過ぎだ。
「もうこんな時間!」
慌てて起き上がった私は、また黒瀬さんのTシャツを着せられていた。しかも、まだ身体中に彼の感触が残っている。
思い出すだけで身体が熱くなる。
(私たちってどういう関係?)
でも、好きだって言ってくれたと考えて、頬がゆるんでしまう。
(違うわ、『好きな子』と言われただけよ)
それもどんな温度感なのかわからない。
弄ばれているだけかもしれない。
敢えて悪い想像をして落ち着こうとしたけれど、浮かれてしまっている自分がいた。
黒瀬さんが置いてくれた服を見つけ、着替える。
リビングに顔を出すと、黒瀬さんがソファーで本を読んでいた。
スーッと通った鼻筋が美しい横顔で、思わず見とれてしまう。
私の視線に気づいたのか、彼が振り返って微笑んだ。
本人はいなくて、私はひとりベッドに寝ていた。
窓から明るい日差しが差し込み、日が高くなっているのがわかる。
時計に目を遣ると、十時過ぎだ。
「もうこんな時間!」
慌てて起き上がった私は、また黒瀬さんのTシャツを着せられていた。しかも、まだ身体中に彼の感触が残っている。
思い出すだけで身体が熱くなる。
(私たちってどういう関係?)
でも、好きだって言ってくれたと考えて、頬がゆるんでしまう。
(違うわ、『好きな子』と言われただけよ)
それもどんな温度感なのかわからない。
弄ばれているだけかもしれない。
敢えて悪い想像をして落ち着こうとしたけれど、浮かれてしまっている自分がいた。
黒瀬さんが置いてくれた服を見つけ、着替える。
リビングに顔を出すと、黒瀬さんがソファーで本を読んでいた。
スーッと通った鼻筋が美しい横顔で、思わず見とれてしまう。
私の視線に気づいたのか、彼が振り返って微笑んだ。