堅物弁護士が占い好きな私に恋を教えてくれました
「……綺麗だ」

 綺麗なのは私じゃなくて亜蘭さんのほう。
 その整った顔も、程よく引き締まった腕や胸板も、薄っすらと割れた腹筋も。
 すべて目がくらむほどカッコよくて、なにより色気に当てられてしまう。

「静珂、愛してる」

 ひとつになり、ピタリと素肌を重ねて愛を告げられる。
 うれしくて、最高に幸せで、どうにかなりそうだ。

「私も愛してます」


 互いに夢中で愛し合ったあと、彼の腕に包まれながら朝を迎えた。
 先に目が覚めた私は、彼の寝顔をじっくりと堪能する。
 伏せたまつ毛が長くて羨ましい。眉毛も形がよくて凛々しいなと観察していたら、気配を感じたのか彼も目を覚ました。

「おはようございます」
「ん。おはよう」

 至近距離であいさつをすると、彼は腕の力を強めて抱き寄せ、唇にチュッとキスを落とした。
 なんて素敵な朝なのだろう。まだ夢の中にいるのかと勘違いしそうになる。
 こんなに甘い朝を毎日迎えられたらどんなにいいか……。

「毎日こうならいいのにな」

 うっとりするほど色っぽい顔をした彼が、私の瞳を射貫いてそう言った。
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