堅物弁護士が占い好きな私に恋を教えてくれました
「勇気のパートナーは? アテはあるのか?」
「俺は秘書を伴ってるからそれでオッケー」
「ずるいな」
「まぁ、まだ日にちはあるから、誰か誘ってみろよ」
相手が見つからなければ最後は断ればいい。そう判断した俺は小さくうなずいて副社長室をあとにした。
……もし俺がパーティーに誘ったなら、彼女は来てくれるだろうか。
そんな想像をしてみたものの、すぐに考えを打ち消した。
だいたい、どうやって誘うんだ。そんなチャンスは巡ってこない。
しかし律儀な彼女は俺が貸したハンカチを返してきた。パワーストーンのプレゼント付きで。
大きな瞳を潤ませて上目遣いなんかされたら、好意を持たれているのかと勘違いしそうになる。
「羽瀬川先生だからですよ! 誰にでも言うわけじゃないです」
本当に真っすぐな人だ。
打算的ではない純粋な気持ちというのは威力満点で、圧倒された俺は照れて気が動転した。
彼女の懸命さが後押しとなり、思い切ってパーティーに誘ってみると快く了承してくれた。
家に帰ったあと、助けてもらったお礼だと言って贈られたブレスレットを手に取って眺めてみた。
モリオンと呼ばれている黒水晶だそうだ。この石のどこに強力な魔除け効果が?
俺は子どものころから目に見えないものは信じてこなかった。
物事は常に筋道を立てて考える。右脳か左脳かでいえば、ずっと左脳優位で生きてきたからスピリチュアルとは無縁だ。
「俺は秘書を伴ってるからそれでオッケー」
「ずるいな」
「まぁ、まだ日にちはあるから、誰か誘ってみろよ」
相手が見つからなければ最後は断ればいい。そう判断した俺は小さくうなずいて副社長室をあとにした。
……もし俺がパーティーに誘ったなら、彼女は来てくれるだろうか。
そんな想像をしてみたものの、すぐに考えを打ち消した。
だいたい、どうやって誘うんだ。そんなチャンスは巡ってこない。
しかし律儀な彼女は俺が貸したハンカチを返してきた。パワーストーンのプレゼント付きで。
大きな瞳を潤ませて上目遣いなんかされたら、好意を持たれているのかと勘違いしそうになる。
「羽瀬川先生だからですよ! 誰にでも言うわけじゃないです」
本当に真っすぐな人だ。
打算的ではない純粋な気持ちというのは威力満点で、圧倒された俺は照れて気が動転した。
彼女の懸命さが後押しとなり、思い切ってパーティーに誘ってみると快く了承してくれた。
家に帰ったあと、助けてもらったお礼だと言って贈られたブレスレットを手に取って眺めてみた。
モリオンと呼ばれている黒水晶だそうだ。この石のどこに強力な魔除け効果が?
俺は子どものころから目に見えないものは信じてこなかった。
物事は常に筋道を立てて考える。右脳か左脳かでいえば、ずっと左脳優位で生きてきたからスピリチュアルとは無縁だ。