社長とは恋愛しません!
「何しようとしてんのよ。」

側から、ドスの利いた低い声が聞こえて来た。

柚季君と二人で、そっとソファーを見ると、花音ちゃんがこっちを見ている。

「あれ?起きてた?」

「これだけ近くにいればね。」

花音ちゃんは起き上がると、スカートの埃を払った。


「ちょっと、オバサン。付き合ってくれる?」

「はあ?」

オバサンって言うのも失礼だけど、私、仕事中なんですけど!

「いいよ。景子さん、気晴らしに付いていったら?」

「ええ?」

柚季君も花音ちゃんも、ニコニコしている。

何を考えているの?二人共。


「じゃあ、決まりね。」

「おっと。」

花音ちゃんは、私の腕を掴むと、そのまま歩き始める。

「えっ……ちょっと、社長!」

「楽しんできてね。」

柚季君は呑気に、手を振っている。

なんだ?何なんだ?
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