社長とは恋愛しません!
社長室を出て、廊下に行くと、エレベーターホールまで、一気に連れて行かれた。

「あのー、何をしようとしているの?」

「今から、買い物に行きましょう。」

「どうして?」

「オバサンが、どんな人か知りたいから。」

私はまだオバサン呼ばわりする花音ちゃんの腕を、引き離した。

「だったら、そのオバサンって言うの、止めてくれる?」

さすがは女優。

きつく睨んでも、全く動じない。

きっと、撮影とかで慣れているんだろうなぁ。

しかも、身長も高いから、見下ろす事もできない。

この辺りから、自信がなくなる。


落ち込んでいる間に、エレベーターが来る。

花音ちゃんと二人で、吸い込まれるように、エレベーターに乗った。

「そう言えば、名前聞いてなかった。」

「依田景子よ。」

「じゃあ、景子ちゃん。」

驚き過ぎて、声も出なかった。

何で10歳近く年下の子に、ちゃん付けされなきゃいけないのよ!

「あなたね。社会人だったら、礼儀とか大切にした方がいいわよ。」

思わず、お局様になってしまった。
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