キミの隣は特別席
優一side

「優一!」

雪音に呼ばれて振り返った。

「なんだよ?」

「マナちゃんに見惚れてたでしょ?」

「はぁ?何言ってんだよ?」

「絶対見とれてたって!!ね、樹?」

「そうだな。やっぱり、優一はマナちゃんの事が好きなんだよ!」

とニヤつきながら樹は言った。


俺がね…どうなんだろ?

確かに、他の男に見せたくないと一瞬思ったよ?それが好きって言えるのか?



「あっ!!春沢君たち戻ってきたよ!!」

「遅くなって、ごめん。」

雪音が出てきた女子たちに謝った。

「櫻木さんはいいよね?春沢君たちと仲良くて!あの2人近寄りがたいから…」

と顔を赤らめながら言う。

ぱっとしない女子だな…どうでもいいや…



「春沢!」

次は文化祭で中心メンバーの男子呼ばれた。

「ん?何?」

「3人で宣伝してきてくれ!!」

3人?雪音と樹のことか…


3人で教室を出て行った。




「簡単な仕事でよかった!!」

3人でぶらぶらと歩いていた。

「ミスター&ミスコンテストはいつあるの?」

と雪音に聞かれた。

「午後1時。1日目は制服で、2日目は私服だって。」

「2日目もあるんだ!」




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