月とスッポン 一生に一度と言わず
それは大河も気がついたようで、「すみません」と軽く頭を下げ、多賀宮へと移動する。
階段をゆっくりと登りながら、お互いの顔を見て笑う。なんかいい感じ。
「あちらの正宮に和魂が、こちらの多賀宮には荒魂が祀られています。どちらも同じ豊受大神宮です」
「にぎみだま?」
「《神道において、神の霊魂は2つの側面を持っておられます。静的な通常の状態における穏和な状態を和魂。これに対して,荒魂は物事に活動的な状態を荒魂と言います》」
「ほー。表裏一体ってやつですね」
クッと笑われた。なぜだ。
「同じ神様ですが、積極的に活動されている神様にお願いをした方が、力を貸して頂きやすいと言う事ですね」
「なるほどねぇ。お願いの言いやすさからすれば、にぎみだま?の時だけど、叶えてくれるのは荒魂の時って事?」
「大事な部分をごっそり抜けている気がしますが、大筋はそうだと思います」
これはバカにされているのか?
ってかバカだと思われているのか?無知だとは自覚しているが、そこまでバカではない。はず・・・
「そういう話を聞くと神様も、人間味?っていうか親しみを感じますよね」
私がひとり納得して頷いているのが気に入らないのか、「どういう事ですか?」と説明を求められる。
なんと言えばいいのか
階段をゆっくりと登りながら、お互いの顔を見て笑う。なんかいい感じ。
「あちらの正宮に和魂が、こちらの多賀宮には荒魂が祀られています。どちらも同じ豊受大神宮です」
「にぎみだま?」
「《神道において、神の霊魂は2つの側面を持っておられます。静的な通常の状態における穏和な状態を和魂。これに対して,荒魂は物事に活動的な状態を荒魂と言います》」
「ほー。表裏一体ってやつですね」
クッと笑われた。なぜだ。
「同じ神様ですが、積極的に活動されている神様にお願いをした方が、力を貸して頂きやすいと言う事ですね」
「なるほどねぇ。お願いの言いやすさからすれば、にぎみだま?の時だけど、叶えてくれるのは荒魂の時って事?」
「大事な部分をごっそり抜けている気がしますが、大筋はそうだと思います」
これはバカにされているのか?
ってかバカだと思われているのか?無知だとは自覚しているが、そこまでバカではない。はず・・・
「そういう話を聞くと神様も、人間味?っていうか親しみを感じますよね」
私がひとり納得して頷いているのが気に入らないのか、「どういう事ですか?」と説明を求められる。
なんと言えばいいのか