結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~

 深く、奥へ。ゆっくりと溶け合って、繋がっていく。
 彼の手に触れたら、指を絡めてくれた。もう離れないで欲しい。

「ずっとこうしたかった」

 吐息とともに彼がそう囁く。
 ――八木沢さんが、私を求めていた? どうしよう、嬉しい。

 奥まで充たされて多幸感に酔って頭がくらくらする。
 切なそうな顔で八木沢さんが動いて、興奮して呼吸が乱れているのを見て、綺麗だなと思っていた。
 喘いで、乱れて。八木沢さんに抱かれているんだと思うと、体の奥が熱くなる。嬉しい。好き。

 好きって思いながら身を任せていると、八木沢さんの表情から余裕がなくなって、凶悪なくらいに攻められた。壊されそうで怖くなる。こんな表情になるんだ。

「あっ、ああっ、八木沢さん、激し、から、もっとゆっくり」

 私が訴えたら、小さく呻いて彼が動くのをやめた。

「すみません、良すぎて夢中になってました。痛かった?」
「ううん、痛くない、気持ちいい……」

 私が笑ったら、彼が口を歪めた。いつもの優しい笑い方ではなく、ぞっとするほど凄艶で惹きつけられる。


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