結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~
ベッドに寝かされた私に、彼がのしかかってくる。火照っている私の体は鋭敏に反応した。
アルコールのせいなのか、お風呂に入ったせいなのか、どこに触れられても熱くて気持ちいい。
「八木沢さん、早く」
「とろけた顔で……。僕のいないところで、こんなに飲み過ぎてはだめですよ?」
「はい、ごめんなさい……! っ、あ、あぁっ!」
視界が揺れて、体が熱くて、全部気持ち良くて、頭の中は彼のことでいっぱいになっていく。もっと奥まできて、って何回か叫んだのは微かに覚えている。
何度も求めて、何度も応えてくれて、そのたびに彼は満足そうに笑っていた。
求め合って貪って、どろどろになるまで愛し合って、私は深い眠りに落ちていった。
翌朝。
二日酔いもせず、元気に出勤したので、「うっそ、むしろ顔色よくないです?」と永遠子に驚かれた。
真臣は「落ちこんでるだろうから、僕が和咲を慰める」と周囲に言いふらしていたらしい。
だが、通りすがりの永遠子から「十分慰めてもらって、お肌つやつやだったから、あんたの出番ないよ」と言われて呆然としていたそうだ。
その場にいた誰かが、ふっと吹き出してしまったらしく、プライドを傷つけられた真臣は悔しそうな表情のまま無言でその場を離れたそうだ。出番、ないよ!