結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~
真っ暗な部屋のどこかで電子音が鳴っている。まだ寝たい……寝かせて……と思いつつ、布団からのたりと手を出した。でも、私が止めるより先に、背後から八木沢さんが腕を伸ばして音を止めてくれた。
「すみません、僕がアラームを切り忘れていたようで」
「大丈夫ですよ、二度寝しましょ……」
今日から私も八木沢さんも年末年始のお休み。平日だから、いつも通り目覚ましが鳴ったが、幸せなことにまだまだゆっくり朝寝坊ができる。だからそう言ったのに、彼がそのまま手を重ねて指を絡めてきたから、びっくりして目が覚めた。
背中に感じていた体温がもっと近づいて、その手が腕を撫でて、肩、胸へと触れる場所を変えていく。彼の指先が触れるか触れないかの距離で私の肌を撫で始めた。
「んっ……二度寝しないんですか?」
「和咲さんは、寝ていいですよ」
そのまま戯れに指を動かし、優しく弄るから、くすぐったさが次第に快感に変わっていく。