結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~

 彼の指に慣らされた体は如実に反応して熱くなっていく。こんなことされて眠れるわけがない。

「こっち向いてください」
「だめ……っ、寝起きで変な顔だから……」
「そんなことないですよ、和咲さんはいつでも可愛いです」
「可愛い禁止です」
「……寝起きの和咲さんも大好きですよ」

 言い方変えてきた。ずるい。
 油断していたら首にキスされて全身が震えた。熱が溜まって耐えられなくなって、吐息が喘ぎ声に変わっていく。胸にしか触れられてないのに、達してしまいそう。
 この姿勢だめだ、と思って逃げようとしたけれど、腕を掴まれてぽてんとひっくり返されてしまった。

「やっとこっち向いた。ほら、可愛い」
「だめって言いました! 可愛いも禁止しました!」
「そうですね、すみません」

 全然謝る気のない謝罪の言葉に私が拗ねたので、八木沢さんは面白がって笑い続けていた。
 ……結局、お休みの一日目は、お昼近くまで寝室から出してもらえなかった。腕の中にいられる時間が、何よりも心地よかった……


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