結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~
やっぱり恥ずかしいから、腕を伸ばして彼の体を押しのけようとした。でも簡単に捕まえられて、逆にソファへ押しつけられる。もっと無防備になった胸に唇が触れた。
「あっ……!」
「赤くなってきた、可愛い」
「や、言わないで、見ないで」
「可愛い、全部見せて」
柔らかくゆっくり触れられて力が抜けていく。拘束されていた腕が解放されたから、ソファの背もたれを掴んで、ずり落ちそうになる自分の体を支えた。
もっと触れて欲しい。そう思って八木沢さんを見ていたから、気づいた彼が胸への愛撫をやめて、満ち足りたように笑いながら私を見下ろした。どうしよう、好き。好き。
「……好き」
「僕も和咲さんが大好きですよ」
「八木沢さん、だけは……ぜんぶ、見ていいです……」
私がそう告げたら、八木沢さんが息を止めた。
そして、普段は見せない淫らな表情になっていくのを、間近で見てしまった。心臓の鼓動が速くなっていく。
乱暴にジャケットを脱ぎ、ネクタイを緩める。その仕草が色っぽくて劣情を煽る。背中がぞくぞくするくらい、好きな人に求められるのが嬉しかった。