結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~

 軽く唇が触れる。こんな所にキスされて恥ずかしい。少し視線を下げると、彼の舌が蠢いているのが見える。それがあまりにもいやらしくて目を閉じた。絶え間ない快感が体に蓄積していくようで、腹の奥底が疼いて熱い。
 怖いくらい気持ちよくて、やめて欲しいけど続けて欲しい。自分でもわからない。
 腰が浮くのを押さえつけて愛撫を続けるから逃げられない。気持ちよすぎて涙が零れそうで、ぼやけた視界に、もう限界が近いのを感じた。

「だめ、いく……! いきそう、あぁっ!」

 激しい快感が全身を貫く。脱力した自分の体さえ支えきれなくて、ソファに乗せていた両足をだらりと投げ出した。恍惚とした、浮遊するような多幸感に身を委ねていると意識が遠のきそうになる。

「まだ休んではだめですよ」

 八木沢さんは意地悪く笑うと、立ち上がって自分も服を脱ぎ始めた。綺麗な体……と、ぼんやり眺めて、「え?」と声をあげそうになった。
 え、こんなに大きかったっけ? 

「あ、あの、大きいような気がするんですが……?」
「そうですか?」
「形も違う……」
「……和咲さんからそんなに見られると、さすがに恥ずかしいのですが……」

 私が凝視していることに気づいてそう言いつつ、ますます大きくしている。
 八木沢さんだって、さっき見てたくせに!


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