結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~

「本当にこのまま抱いてもいいですか?」
「このまま?」
「そう、このまま」

 八木沢さんはソファに手をついて、覆い被さるように私を見下ろした。
 私と彼の間には、隔てる物がなにもない。
 直に感じる体温がいつもより熱い
 結婚するなら避妊しなくていい、などと口走ったのは私。
 そして、彼は「自分の家庭」を想像すらしていなかったのだと思う。感情を手放して、色んな可能性を諦めて生きてきたのだろう。
 だから私は、この人が望むことを、全て叶えてあげたいと思った。
 そっと手を伸ばして彼の頬に触れる。彼が私の手を掴んで唇を寄せるから、くすぐったくて笑った。

「八木沢さんならいいです、このままで」
「和咲さんは僕のもの。あなたに触れていいのは僕だけです。他の誰にも許してはだめですよ」
「はい」

 私が頷くと、八木沢さんが安心したように笑った。愛おしくて、彼の体を引き寄せて私からキスをした。舌を絡めていると気持ちよくて、身をよじると擦れた下腹部が痺れるようにじんじんと疼く。
 もう切ない。寂しいのを埋めてほしい。早く奥まで満たしてほしい。

「欲しい?」
「たくさん愛してほしいです」

 愛してる。だから愛してほしい。そうお願いしたら、彼が幸せそうに笑う。それを見たら、私ももっと幸せになる。
 さらに膝を広げられて、(うろ)が彼で満たされていく。


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