結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~
隔てるものがないと、こんなに感じてしまうもの?
形も大きさも熱も、在り在りと伝わってくる。一緒に蕩けそう。
ゆっくり触れあっているだけなのに、どうしてこんなに気持ちいいんだろう。
「こんなに違うんですね……いつもよりあなたを感じてる」
「あっ、あ……すごい……もう、だめ……」
「まだ半分ですよ。力、抜いて」
くすぐるように優しく頬を撫でられて、ふふっと笑ってしまった。彼の指が唇に触れるから、口を開けたら食むように口づけられた。
好きな人が私だけを見つめてキスしてくれるなんて、幸せすぎる。
これ以上ないくらいにぴったりくっついているのも、幸せすぎる。
「痛くない?」
「気持ちいいです……八木沢さんに抱いてもらうの幸せ」
少し苦しいけど、笑ってそう答えたら、彼が驚いた表情になり動くのをやめた。それがもどかしくて、腰を揺らしながら見上げてみると、八木沢さんが困ったように笑っていた。
「八木沢さん?」
「優しくしたいんですが、あなたが可愛すぎて無理かもしれない」
私の膝を折り曲げて、体重を掛けてのしかかってくる。凄艶に笑いながら私の顔の横に手をついて、さらに深く繋がるために腰を押しつけてきた。腕の中に閉じ込められたみたいで逃げられない。