結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~
「まあ、良い相手に巡り逢ったってのは、吉田の言うとおりだと思うよ。きっかけはカーテンだってさ」
「カーテンがどうしたんですか?」
「……八木沢が言ってた。彼女がカーテンを買いに行くのについていったらしい。単なる荷物持ちのつもりで。んで、自分がいいなと思ったやつを、彼女が選んだ時、例えようもなく嬉しかったんだってさ」
その時、恋愛感情を自覚したらしい。理屈じゃなくて心が動いた。
気が合うとか、価値観が似ているとか、説明してしまえば陳腐になるかもしれない。
「あ、なんか、そういう無意識の、なんか敵わないやつですね!」
「語彙力なさすぎだろ」
「でも、よくわかりましたよ。さすが槙木課長、ありがとうございます」
何が「さすが」なのか、よくわからないが、吉田はなぜか嬉しそうだった。
ニコニコしながら自分の嫁とのなれそめ(何回も聞いてる!)を話し出したので、俺も負けじと「うちの妻がどんなに可愛くて尊いか」を語った。
この嫁自慢大会には、東梧も呼んだほうがいいんじゃないかと思った。
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幕間 終わり
次話から終章です