結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~

 私が幼少期の写真を数枚しか持っていないから、いわゆるプロフィールムービーは作らない予定だったのに、東梧さんが「これだけ写真があれば、作れますよね」と言い出して、急遽映像も作ることになってしまった。
 まだカラードレスも決まってないのに、雅姫さんのせいでやることが増えた!
 でも、彼女のおかげで父の友人に出会えたから、その点だけは彼女に感謝している。

 帰路の車の中でも、ベッドルームに行ってからも、頂いたアルバムをずっと眺めていた。飽きもせず何度も。

「幼少の頃の話をしたからでしょうか。和咲さんが幼く見えて可愛いです」
「え、やだ! いやです。東梧さんに釣り合う大人の女性がいいです!」

 アルバムをぱたんと閉じて顔を上げたら、東梧さんが面白そうに笑っていた。ムキになったのは、子供っぽかったかもしれない。反省。

「雅姫さんにお礼を言った方がいいでしょうか?」
「何も言わなくていいと思います。届いたら好きにしろと言ってましたし、これは彼女なりの詫びなんだと思います。彼女は謝るのが苦手だから」

 確かに謝りそうにない。絶対……!




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