結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~
これで遠慮しなくていいと、東梧さんが何度もキスをしてくれた。いつもの朝のようで安心する。「ずっと緊張してます」と笑ったら、彼が背中を撫でてくれた。
「僕は、今日のために生きてきたんだと思います」
「そうですか? この先も、きっと楽しいことたくさんありますよ」
「……僕の命は和咲さんにあげます。これからの人生は全てあなたのために」
「素敵なプロポーズですね。ずっと、ずーっと、私と一緒に生きてください」
私がそう答えると、東梧さんがまた頬や耳にたくさんキスをしたから、くすぐったくて笑った。このままくっついていたらドキドキしすぎるなと思って離れようとしたら、引き寄せられて深く口づけられる。
誰も見てないのに、いけないことをしているみたい。
「んっ……待って……東梧さん、待って……!」
「そうですね。ドレスを脱がせるのは、夜まで待ちます」
「うん……もしかしたら、しばらく我慢してもらわないといけないかも」
「……? ちゃんと我慢しますよ。じゃあ、先に式場へ参ります」
またあとで会えるけど、少しでも離れるのが寂しいから、去り際に最後にもう一度だけキスしてもらった。
まだ誰にも言っていないけれど、式披露宴はできるだけ早いほうがいいと思っていた私の「懸念」は、おそらく当たっている。ずっと熱っぽい。