結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~
「この前、二人でカーテン買いにいったんだよね?」
「はい、一緒に選んでもらいました。気に入ってます、とっても」
「戸樫さんの雰囲気に合ってますよね。部屋が可愛くなりました」
買い物から帰り、八木沢さんにも手伝ってもらってカーテンを付け替えた。
少し重たい雰囲気だった寝室が、明るくなったので嬉しい。
「それに昨日は、和咲ちゃんの部屋で夕飯を一緒に食べたんでしょ?」
「うっかりレシピ通り四人分で作ったので、助けてもらいました」
「美味しかったです。本当に料理が上手で……」
「あーはいはい」
服薬を始めてからは、ずっと悩まされてきた頭痛やめまいの症状が改善された。他に重篤な病気はないだろうとのことで、食事療法も始まった。病院からもらったパンフレットを参考に、新しいレシピに挑戦している。料理は好きなので、むしろ楽しい。
「この花園神社の骨董市も、東梧が誘ったんだろ?」
「初めて来たけど、楽しかったです!」
「戸樫さんが好きそうだなと思って……」
「……だからさ、もう付き合えばいいじゃん!」
私には復縁を迫ってくる元彼がいる。八木沢さんには、しつこく見合い話をすすめてくる上司がいる。
だったら二人が付き合ってしまえば、メリットしかないのでは、というのが槙木さんの主張だった。