《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!

 こんなところで何をするつもりだろうかと、レオヴァルトの興味の糸が強烈に引っぱられる。もう一度辺りを見回すと、ユフィリアは身を屈めて木の根元の光っている部分に手を伸ばした。

 すると、どうしたことか。木の根の光彩が円を描き始め、やがて人ひとりがやっと通れるほどの大きさの光のトンネルが口をあける。やがて手を伸ばしたユフィリアの身体は、吸い込まれるように光のなかに消えてしまった。

「あんな場所に透過魔法が使われているのか……」

 レオヴァルトが近づいて同じように手をかざすと、やはり光のトンネルが口を開いた。目を凝らして見てみると——まるで双眼鏡を覗いたかのように丸く切り取られた、教会の塀の外側の景色が見えている。

「抜け穴……?」



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