《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!

 激しく興味をそそられトンネルに入ろうとしたものの、ふと思いとどまる。
 この先、ユフィリアが何処に向かうのかが知りたくなった。ただ、得体の知れない抜け穴を通ることに若干の躊躇《ためら》いもあった。ユフィリアが平気でも自分はそうでない場合がある、魔法で生成されたものには耐性に向き不向きがあるためだ。
 すると、トンネルの向こう側にユフィリアの姿が垣間見えた。

「ん……?」

 銀髪の後ろ姿は空に向かって手を振っている。
 そうかと思えば、銀色の光のような何か大きな存在が閃光のごとく近づいてくる。

 ——あれは何だ……

 巨大な光の塊がフィリアをひょいと拾い上げたかと思うと、瞬く間にレオヴァルトの視界から消え去った。
 同時に光のトンネルが「ぶおん」と鈍い音を立てて閉じてしまう。

 このまま見過ごして、何事もなかったように眠れるはずがないと、レオヴァルトの好奇心が訴えていた。

 

 
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