《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!
──婚約者って言っても契約上のものだし、乙女の寝室に大の男が居座ってるのもどうかと思うけど……助けてもらったんだから仕方ないか。
「グレースは……。私の傷を治してくれたの、グレースなんでしょう?」
「ああ。部屋で休むと言って出て行ったよ」
またグレースに余計なグラシアを使わせてしまった。疲労を滲ませた親友の背中が目に浮かぶようでいたたまれなくなる。
「黒騎士って案外暇なのね。レオはここにいて平気なの?」
——レオの魔力が《弱すぎて》、魔獣の討伐に呼んだって役に立たないのかも。レイモンドは《役立たず同士》をくっつけたって事か……。
レオヴァルトへの待遇は酷いものだった。
聖騎士以下のあの扱いはきっと、彼の魔力が微弱で黒騎士として役立たずなせいだとユフィリアは踏んでいる。
起きあがろうとすると身体中がきしむように痛んだ。
「うっ」と声が漏れ、前屈みになってしまう。そんなユフィリアを気遣うようにレオヴァルトが支え、クッション代わりに枕を背中にそっと当てがってくれた。
「まだ無理をしない方がいい。酷い傷だったんだ」
「グレースは……。私の傷を治してくれたの、グレースなんでしょう?」
「ああ。部屋で休むと言って出て行ったよ」
またグレースに余計なグラシアを使わせてしまった。疲労を滲ませた親友の背中が目に浮かぶようでいたたまれなくなる。
「黒騎士って案外暇なのね。レオはここにいて平気なの?」
——レオの魔力が《弱すぎて》、魔獣の討伐に呼んだって役に立たないのかも。レイモンドは《役立たず同士》をくっつけたって事か……。
レオヴァルトへの待遇は酷いものだった。
聖騎士以下のあの扱いはきっと、彼の魔力が微弱で黒騎士として役立たずなせいだとユフィリアは踏んでいる。
起きあがろうとすると身体中がきしむように痛んだ。
「うっ」と声が漏れ、前屈みになってしまう。そんなユフィリアを気遣うようにレオヴァルトが支え、クッション代わりに枕を背中にそっと当てがってくれた。
「まだ無理をしない方がいい。酷い傷だったんだ」