《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!
 背中の傷は表面こそ綺麗に治ってはいるものの、時々、深部から疼くような酷い痛みに襲われる。
 けれど無理をしてでも貧民街に赴いて良かったと、心から思った。

「ちょっと疲れちゃったみたい。このままウトウトしてて、いいかな……」
『いいよ。ご主人さまが落ちないように、ふかふかになっててあげる』

 もふもふの被毛に覆われた背中を平らかにすると、ポメラは舌足らずな子供の声で嬉しそうに言う。
 ユフィリアに身を委ねられるのが嬉しくて、光栄で……ユフィリアからは見えないけれど、銀狼の顔は幸せそうに微笑んでいる。

「ありがと……ポメラ……いつも、手伝って、くれて……」

 唇をもごもご動かしながら銀狼の背中に顔を埋めるも、両目はすでに閉じている。




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