《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!
「最近ずっと優しいのはどうして? なんか、変」
「そうか?」
「ちょっと前まで他の聖女たちと同じように、私を無能だって腐《くさ》してたくせに」
「契約上とはいえ、ユフィリアは私の妻になる人だ。優しくしたいと思うのはおかしいか?」
──おかしいわよ。妻にしたとしても、私のことなんか、好きでもなんでもないくせに。
「もしかして、また何か企んでる……? レオがあのレイモンドの手先だってことも、忘れてないんだからっ」
ジト目で睨んでいると、レオヴァルトは困ったように眉尻をハの字に下げる。
「私は、君が思っているほど浅慮で軽薄な男じゃないつもりなんだが。どうすれば、それを信じてもらえるだろうか」
「け、軽薄よ……! だって見たんだもん。今朝、廊下でイザベラと……楽しそうに微笑みあってたの、見たんだもん……っ」