《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!

誓いの日 〜 汝は我が光、汝は我が剣

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 大司教ルグリエット様の面前に、向かい合ったユフィリアとレオヴァルトが立っている。
 礼拝堂には聖女、聖騎士、神官たちが数多く集《つど》っているが、神聖な婚礼式の場はいつにも増して静謐な静けさで満たされていた。

「……黒騎士レオヴァルト・ヴァルドフ。汝、誓いの辞を述べよ」

 いつもは漆黒の騎士服を纏うレオヴァルトだが、婚礼式のしきたりに倣い、白と淡いグレーの配色が清々しい立派な騎士服を纏っている。
 首の後ろでざっくりと纏めた髪は普段通りだが、レオヴァルトの正装はまるで王族の近衛騎士と見まごうほど精悍で美しく、婚礼式が始まるまでの間、観覧席の聖女たちは感嘆の溜息と羨望の眼差しを絶やさなかった。




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